ふたりでつくった秘密基地
きみはでもどこか忘れてて
いつもぼくが連れて行って
やらないとならない羽目だ
あのときあすこは薄斑色の
靄に隠れてわくわくしたね
きみがどうしてと言うから
ぼくはあすこに火を点けた
どうしてなんて約束にない
きみがどうしてと聞くから
ぼくは二度と森へ行かない
どうしてなんて約束にない
きみは勝手に不機嫌になり
ぼくもつられて不機嫌だよ
きみがまた微笑むまで二日
待たなきゃならないばくは
薄斑色のマダラ
頬紅色のマダラ
薄墨染み込む麻
頬紅擦れた処女
森深く林は怪し
コンクリメダラ
0 件のコメント:
コメントを投稿