2010年4月25日日曜日

『密会』

例のあの森のあの木の近く
ふたりでつくった秘密基地
きみはでもどこか忘れてて
いつもぼくが連れて行って
やらないとならない羽目だ
あのときあすこは薄斑色の
靄に隠れてわくわくしたね
            きみがどうしてと言うから
            ぼくはあすこに火を点けた
            どうしてなんて約束にない
            きみがどうしてと聞くから
            ぼくは二度と森へ行かない
            どうしてなんて約束にない
            きみは勝手に不機嫌になり
            ぼくもつられて不機嫌だよ
            きみがまた微笑むまで二日
            待たなきゃならないばくは
                        薄斑色のマダラ
                        頬紅色のマダラ
                        薄墨染み込む麻
                        頬紅擦れた処女
                        森深く林は怪し
                        コンクリメダラ




























































































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