2010年4月21日水曜日

『少年プラネタリウム』






いまはもうないとある森で
少年は惑星行くあてもなく
重く歩をとるぬかるむ葉音
一切の風は羽をもがれた蝶
少年の鼓動それだけが音楽
濡れた夜に宙づりぶらんこ
誰も聴いてはくれない
音楽奏で何処へ?
誰も応えない
音楽何処へ
何処へ?
視界慣れ
風の音
聴いた
緑色を
知った
木々は
動かず
繊細な
音の間
延々と
通ずる
音の路
何処?
気づけば
何処だか
其処は神殿
光の輪頂く神殿
誰も知ることはない
視界全てプラネタリウム
眼球鏡にプラネタリウム
漆黒に走る流星その軌跡
宇宙に刻印
花は出血
花は傷跡
花は瘡蓋
明滅し
少年に
伝わる
花は光線
花は恒星
花は痕跡








































































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